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- [1]椿 02/07/24 23:32J0wsy3vlpVdU
- 夏休みの宿題に『読書感想文』ってのがあったと思うんですが、私は毎年それが苦手で。。。
やっぱ気付けばあらすじを書いてるです。。
分かっていても気付けばあらすじなんです。。
ウチの学校ではコンクールらしきものがあって、その夏休みの宿題の読書感想文で優秀な作品を冊子にして全校生徒に配るんです。
その冊子を見ていると「スゴォ〜。。」の連続です。
皆、あらすじではなくキチントした感想を書いていてるし、ある生徒は自分のことと比べて感想を書いていたり・・・。
今回、学年共通の読書感想文(これは、どんな本を読んでもOK)以外にもある国語の先生の授業にあたってるクラスにだけあたえられた宿題もあるんです。
その宿題が、【夏目漱石・『こころ』の@あらすじA感想】なんです。
夏目漱石の『こころ』に関する意見・読書感想文に関するアドバイスください(><)
- [901]SoS 03/11/20 23:03 lQsz/uqRJ6N
- >898 中の章についてはほとんど記憶にねー、ごめんよ。
先生の遺書がインパクトありすぎて…
多分ほとんどの人がそーじゃないかな。
>900 先生が死んだかどうかは不明のはずだー
自分を侮蔑すべくあんな分厚い遺書を書いたんだから死んだと思うけど…
おれも「黒」になんか暗示あったんだとしたら知りたいなー
- [902]ゆう 03/11/22 20:17 Er8fSbpi.fj
- 私は福岡に通う高校2年なんですが、「こころ」で難しい問題を期末テストで出されるので、どうか答えをヒントになるようなものでいいのでおしえてもらえますか?
@お嬢さんの態度となると、しってわざとやるのか知らないで無邪気にやるのか〜と言う部分において、お嬢さんは何を知って何を知らないかを含み、判然しない点とはどういうことかを40字で説明しなさい。
Akのこないうちは、ほかの手に乗るのがいやだという我慢が私を押さえつけて〜という部分では本当はしたいが我慢をしているのだがなにを我慢しているのか。40字で説明せよ。
B体の悪いときに昼寝などすると目だけさめて周囲のものがはっきり見えるのにどうしても体の悪いとき、昼寝など、目だけさめて〜、手足の〜というところにおいて、ここらはぜんぶたとえであるが主人公の置かれている状況について説明するとどうなるか40字で説明せよ。
Ckが私にお嬢さんのにお対する恋心を打ち明けたとき、そうしてすぐしまったと思いました〜とあるがどうしてしまったなのか?おれもすぐいえないのはなぜか?40字で説明しなさい。
という問題です。来週の期末テストででるんですが、ヒントだけでも教えてもらえるとうれしいです。また難しい言葉を使うほどいいらしいのですが・
- [903]さとみ 03/11/22 20:48 D-1Eqf
- >>あいあいさん
先生がお嬢さんに過去を打ち明けなかった理由ですかー、そうですね。私は先生が残酷だと思って教えなかった訳ではないかなと考えてます。先生はお嬢さんを純白と言ってましたっけ?妻の私の記憶をできるだけ純白に保っておきたい、みたいな文じゃなかったでしたっけね?ちょっとあやしくなってますけど、先生が打ち明けなかったのは何と言うか、先生はお嬢さんに知られたくなかったし、それを打ち明けたとして、その後のお嬢さんの反応が恐かったといいますか、お嬢さんに肯定されるのも否定されるのも嫌だったんじゃないかと…
- [904]さとみ 03/11/22 20:53 D-1Eqf
- つまり、何が言いたいのか解りにくいのですが、どちらの反応も見たくなかったというか、言葉にすることが難しい感情ってありますよね。そういうのもあったのではないかなぁーって思っています。先生は先生の中でお嬢さんを純白としておきたかったのではないかと思うんです。こんな意見ですけど…どうですかね?解りにくくてすみませんf^_^;
- [905]さとみ 03/11/22 21:16 D-1Eqf
- >>898
私が「両親と私」で記憶に残るのは先生が送ってきた電報と手紙です。あとはここのスレッドでもかなりの数の疑問としてあげられる、何故書生の私は瀕死の父を放って電車に跳び乗ったのか、ということ。あ、あとは書生の私の父と先生が対比されてるような書き方も印象にのこりました。でもやっぱり上・下に挟まれて中は一番印象が薄かったですね。短いし…
>>900
先生が死んだ理由を明治天皇崩御の事実に基づいてですか…難しいですね。。私は天皇崩御と乃木大将の殉死はきっかけにすぎなかったんじゃないかと思ってる人間だから…
- [906]さとみ 03/11/22 21:22 D-1Eqf
- 携帯って不便…f^_^;
「黒」の意味は私も知りたいなぁ〜さらっと考えると喪の意味?って思うけれど、そんな単純でもないだろうし。黒ってだいたい沢山のいろを混ぜていくとできてくる色なのが…
- [907]虎 03/11/23 0:08 5tc4cssj.kG
- さとみ様。
ご意見頂きありがとうございます。もし黒の意味がわかったならご報告しますね♪
- [908]虎 03/11/23 0:20 5tc4cssj.kG
- SOS様。
先生と遺書というくらいですから死んだのでは・・・
ありがとうございました(^^)
- [909]匿名 03/11/23 1:45 icVnIfqto.O
- ゆうさん・・・問題とても難しいものですね。
こんなこと分かる人い
るのかしら??
もう少し考えさせてくださいね。
- [910]桜 03/11/23 10:43 67hwG8pps58
- ゆうさん
Cですが、それは「先生」はKにたいして劣等感のようなものを
持っていたからではないでしょうか?
下の41に「私は彼自身の手から彼の保管している要塞の地図を
受け取って・・・できたも同じでした」とありますよね?
これはKが先生の御嬢さんへの恋心を知らないのに対して先生はKの
御嬢さんへの恋心を知っていて、だから先生は自分の都合によって
何時でもKの恋の行く手を一言で阻むことができてしまうということです。
そこには先生がKに唯一勝てるという優越感を抱けるというものがあるの
ではないでしょうか?
しかし、もしKも先生の恋心を知っていたらその唯一の優越感はなくなってしまいます。
だから先生は自分の恋心を言えなかったのではないでしょうか?
ごめんなさい。あまりまとまりのない文章になってしまいました・・・。
- [911]桜 03/11/23 10:49 67hwG8pps58
- 黒について
私がいえるのは先生にのちのちついてまわる「黒い影」の黒の部分だけですが、
それは、下の四十三に、「見ると、間の襖が二尺ばかり開いて、其処にKの黒い影が
立っています。」とある、そのことではないでしょうか?
つまり先生は終生Kに対しての罪の意識・・・などに追われるということだと思います。
- [912]虎 03/11/23 22:05 5tc4cssj.kG
- 桜様。
確かにそうかもしれませんね。大変参考になりました♪
ありがとうございます。もしよければ作品中に出てくる明治天皇崩御と大将殉死が
先生の自殺にどのような意味合いをもっているのかも分かれば意見いただきたいと思います。
- [913]マル 03/11/24 21:08 ODa13qx49Rr
- >>898
自分は上・中の章、好きですよ。
学校の教科書は下のKの自殺に重点をおいてますが、個人的にはまず上・中を
押さえておかないと下は理解できないんではないかと思っています。
上と中では先生と書生の父とが対比されている、という意見はすでにでていますが、
まさにその通りだと感じます。
書生の私にとって先生は第二の父となっていうように書かれていますよね。
田舎の古い思想を重視する父→働かずに食べていける都会的な先生、
と流れる図式は、明治の終わり→新たな時代という流れとリンクしているように
思います。
>>900
自分は明治天皇崩御と大将殉死は先生の嘘だったと考えています。
何故先生は嘘をつかなければならなかったのか?
それは先生の死のキッカケが私(書生の)だからです。
私が実父と先生をリンクさせていたのと同様に先生は私とKとをリンクさせて
いたのではないでしょうか。
そうすれば、上の場面で人間不信の先生が私とだけ急に親密になったのも、
私あてにあんなに長い遺書を書き残したのも説明がつきます。
Kが自殺した時に先生は自殺しなかったのに、何故今頃になって自殺をしたのか?
それはつまり私(=K)に自分の罪を告白できたからです。
しかし、何も言わずに自殺をしてしまったら、私が「もし私が先生に会わなければ
先生は自殺しなかった」という事実を知ってしまうかもしれません。
そうすると私は先生と同じく「親しい人を死においやった」人生を歩まなければ
ならなくなります。
だから先生はもっともらしい嘘をついて、
(書生の父も明治天皇崩御と大将殉死のことに言っていましたので、当時これが一番
受け入れられやすい言い訳だったのでしょう)
私と先生がリンクするのを阻止したのです。
Kと先生は時代とともに死に、私は新しい時代に生きる、ということになるワケです。
あ、断定形で書きましたが、これはあくまでも自分の考えです(笑)
- [914]マル 03/11/24 21:24 ODa13qx49Rr
- >>902
うーん、難しい・・・。
とりあえず自分の意見を書いてみますね。
1、お嬢さんは私の恋心を知っているのか知っていないのか、が判然しない点では
ないでしょうか。
私はワザとじらされているのか、それともそれは考えすぎなのか悩むシーンですよね。
2、本当はお嬢さんに告白したい(結婚したい)のだが、お嬢さん(もしくは奥さん)
が私の財産目当てであるならば、その手には乗りたくない・・・?のかなぁ(自信少)
3、これは設問が変な気がします。???。
4、私もお嬢さんが好きだったのに、Kに先をこされたからしまったと思った?
もしここで私もお嬢さんのことが好きなことをKに言わなければ、私は
Kとお嬢さんとの恋路を応援してしまうことになってしまうから。
Kが普段「道」を求め、精進のみを生き甲斐とする男で、恋などには無縁だと
思っていたので、私は驚いて何も言えなかった。
これについては後で後悔するシーンがありますよね。
- [915]虎 03/11/25 0:06 kKIco1sj.kG
- マル様。
素晴らしいご意見ありがとうございます(><)
私が実父と先生をリンクさせてたと同様に先生も私とKをリンクさせていたのには
全く気づきませんでした♪
ぜひぜひ参考にさせていただきたいと思います。
ありがとうございました。スゴイです。
- [916]ゆきぃ 03/11/25 18:03 GuJz4yp9UiG
- みなさんこんにちは。
授業でこころを学習して、とても衝撃を受ける作品でした。
すごくおもしろかったです。謎がいっぱいで、それがまた考えさせられる
いい作品なんですが、ちょっとみなさんの意見を聞かせてください。
●私が自殺したのはなぜか?
●Kの自殺の理由は何か?
と言うことです。過去レス読ませていただいたんですが、少し難しくて;
分かりやすく、誰か意見を聞かせてください。
- [917]ひで 03/11/25 20:34 PH1p7vp76c4
- はじめまして、『こころ』〜先生と遺書〜
を学習したんですが、プリントの問題で文章から読み取れる「私」(先生)の
性格ってところでつまっています。
先生の性格教えてください(-_-;) エゴとかかな?
Kならわかり易いんですけどねぇ。。。
- [918]雨 03/11/25 21:03 WNLDO2peYRE
- はじめまして、先生の死んだ時期に関しての質問です。
乃木大将の場合、死のう死のうと思いつつも天皇に生かされていて、
その天皇が死んだから自分も死んだんですよね?
先生の場合、死んだ気で生きているのは妻がいるからであって、
妻はまだ生きているのになぜ死を決行したのでしょう?
乃木大将の死からどういう影響を受けたんですか?
&妻に関してはどうするつもりだったんですか?
わかる方いたらおねがいします。
- [919]スマイル 03/11/26 1:05 zB5LOFrjq6I
- 遅い書き込みとなってしまいましたが・・・×さん、にゃむさん、
質問に答えて下さって有り難うございました!
ここで改めて、見方によって様々な見解ができるのだと感じました。
そしてblackさん、同じことを考えている人がいて嬉しかったです。
襖が開いていたことについては、私は講義でとりあげられたんです。
先生に第一発見者になってもらいたかったというのは適切でしょう。
- [920]類 03/11/26 14:36 jZN230pJQdy
- はじめまして 私はこころについて大学で卒論を書いています。
いきなりですが、みなさんの意見を聞かせて下さい。
既出かもしれませんが、研究を進めるうちに「先生」の奥さん・静と、先生が自殺するきっかけになった
乃木大将の奥さんの名前が似ていることを知りました。(奥さんの名前は静子)。
漱石が先生と自分を重ねていた部分があるのは知っていましたが、この酷似に対する漱石の意図が掴めません。
どなたか、ご意見をお聞かせ下さい。
- [921]かず 03/11/27 21:42 7WnXI5pJ808
- 今学校でこころを勉強しています。
今は先生と私の部分で、今度の中間テストでそこが範囲です!
どうやって勉強したらいいででしょう?
- [922]しんぺい 03/11/28 14:03 k5Y4qHpMiI9
- 夏目漱石作「こころ」の形象読みで一部不明なところがあるんでもしよければ参考にさせてください。
私の動揺の部分で順に「こころ」大修館書店p110〜
1、「同じ食卓に着いているもののうちで奥さん一人だったのです。Kは平気でした。お嬢さんの態度となると、知ってわざとやるのか、知らないで無邪気にやるのか、そこの区別がちょっと判然としない
点がありました」とありますが、この時のお嬢さんの態度はどのようなものですか?
2、「Kのこないうちは、他の手に乗るのいがいやだという我慢が私を抑えつけて、一歩も動けないようにしていました」とありますが、これはどういうことですか?
3、「こんなわけで私はどちらの方向へ向かって進むことができずに立ちすくんでいました。体の悪いときに昼寝などをすると、目だけ覚めて周囲のものがはっきり見えるのに、どうしても手足の動かせな
いがありましょう。私は時としてああいう苦しみを人知れず感じたのです」とありますが、どういうことをいっているのでしょうか?
4、「私は一瞬間の間の後に、また人間らしい気分を取り戻しました。そうして、すぐしまったと思いました。先を越されたなと思いました。」とありますが、先を越されたことの何がどういう風にしまったので
すか?どういう苦しみ、状態?
- [923]ポチ子 03/11/28 23:13 NN7H5zp457G
- はじめまして。
今日学校で、
◎Kはなぜ、私(先生)にしか分からない遺書を書いたのか?
◎Kはなぜ、私(先生)の隣室で襖を開けて自殺をしたのか?
という質問をされました。
二個目の方は、襖が開いていた理由は分かりましたが、
私(先生)に第一発見者になってほしかったというのはどうしてなのでしょう?
私はいくら考えても分からないので皆さんの力をお借りしたいです。
宜しくお願いします。
- [924]菊之丞 03/11/29 3:27 3bbwfvryor7
- >>922
ご質問の節ですが、ただ素直に読みさえすれば、十分明瞭に文意が汲み取れる部分
ではないでしょうか。もしかしたら、なにかの暗示として提起された質問かもしれ
ませんが、もしそうでしたら無粋な返答をお許しください。
(1)二十六項に、「私はこんな時に笑う女が嫌いでした。若い女に共通な点といえ
ばそれまでかもしれませんが、お嬢さんも下らない事によく笑いたがる女でした。」
という言葉があります。提示された節でも、お嬢さんとkとの関係が気になって仕方
のない先生の様を、その気持ちを知ってか知らずか笑ってからかうお嬢さんの態度が、
嫉妬心を自覚している先生には、特に気に障るのでしょう。
(2)前述に「kが宅に来てから〜」という一文がありますが、文の流れからここで
の「Kのこないうちは」という文章も同様に、kが下宿にくる以前の時期を指した言
葉であることは明らかでしょう。従って「他の手に乗るのいがいやだという我慢が
私を抑えつけて、一歩も動けないようにしていました」という比喩は、それまでの
エピソードで散々述べられている、叔父に財産を騙し取られた為に人間不信に陥り、
二度と他人に利用されない為に、誰にも心を開かなかった状態を示しているのだと
考えます。
(3)前項で述べられている通り、自らのの慕情をプライドや相手の気持ちへの疑念、
或いは習慣等の相克の中で表に出すことができない葛藤を、端的に「金縛り現象」
に例えているのではないでしょうか。
(4)才覚、容姿、性行など多くの部分でkにコンプレックスを抱いていた先生が、
恋に関しては、kは競争相手とはなり得ないという確信、唯その一点に於いて安心
しきっていました。それが不意の告白から、それら全てが恋路の障害となったこと
を自覚させられるというのは、先生にとって真珠湾奇襲にも等しい不意打ちだった
に違いありません。先を越されたという感覚も含めて、この作品の核心部分です。
自分も告白しようとしても出来ず、以降どうkに対していいのか考えも纏まらず、
結果的に親友を裏切るまでに到る苦しみは、次項以降で先生自身が披瀝しています
ので、それを読んでご自身で汲み取っていただくのが一番いいと思います。
- [925]菊之丞 03/11/29 4:06 3bbwfvryor7
- >>923
すでに先生が、主人公に「とにかくあまり私を信用してはいけませんよ。今に後悔す
るから。そうして自分が欺かれた返報に、残酷な復讐をするようになるものだから。」
と述べているように、先生自身はkの行為を自分に対する復讐だと解釈しているよう
です。
少なくとも、僕もkの行為は先生に対する当てつけだったのだと思います。
自先生の良心に訴えることだけが、求道心の強い彼の成し得た唯一の抗議だったので
はないでしょうか。彼が死を選んだのは、親友の幸せを願う気持ちと、根源的な抗議
との相克だったのだと考えています。
自分の存在が邪魔にならないように、そして裏切られたという念から、その行為がた
とえ残酷な結果を生むとしても構わないという、未必の故意があったのだと思います。
自分の後始末を頼めるのは、それでも唯一心を許せる存在である先生だけだという側
面も、勿論存在しているのでしょうけど。
- [926]the926 03/11/29 8:02 7LQ.1op7tGl
- >>925
ありがとうございます!!結構参考になりました。ただ、(1)の質問ではそのときお嬢さんはどのような態度であったかということを聞きたいんですが、もしよければより詳しく書いてもらえますか?
- [927]匿>菊之丞 さん 03/11/29 8:23 mh19OtqtoO0
- 体の悪いときに昼寝などすると目だけさめて周囲のものがはっきり見えるのにどうし
ても・・・・と上記と同じところなのですが、@体の悪いときA昼寝などB目だけさめて〜、C手足の〜
というこれらのたとえは主人公の置かれている状況に合わせてそれぞれ考えるとどうなるのですか??
- [928]ポチ子 03/11/29 11:10 NN7H5zp457G
- >>925
分かりやすい説明、どうも有難う御座いました。
私は授業で『先生と遺書』の大体の部分しか読んだことがないので、
他の二部も読んでしっかり理解したいと思います。
- [929]the929 03/12/01 19:08 qNdFCvpgDoN
- 初めて書き込みしました。
今、学校で「こころ」の「先生と遺書」の部分を習っているんですけど、
「こころ」を題材にして、小論文を書くっていう宿題がでたんです。
自分でテーマを決めて書かなくちゃダメなんですけど、
何をテーマにしたらいいのかも思いつかなくて困ってます。
しかも1200字以上かかなくちゃいけないんです。
「こころ」の一番のテーマは何なんでしょうか?
誰か意見を聞かせて下さい。
お願いします。
- [930]明 03/12/02 13:45 *knrYViLsTlr*jZN230pJQEp
- はじめましてです。
>>929 「こころ」の最大のテーマは、“明治の精神”にあると思います。
明治という近代化社会の自由と孤独の矛盾を、漱石は書きたかったのでは
ないでしょうか。でもそれは、難しいので、「先生と遺書」の部分だけなら、
<人間のエゴ>をテーマに書いてみたらどうでしょう。Kや先生は相当なエゴイスト
だと重います。
- [931]ゆうこ 03/12/02 19:10 EtHQLbpbbKQ
- 前に,私が述べた,先生の自殺の原因は「自責の念」だという私の考えについて誰も意見を言ってくれないんですね・・・
- [932]ゆうこ 03/12/02 19:11 EtHQLbpbbKQ
- 以前、私が述べた先生の自殺の原因は「自責の念」だという私の考えについて誰も意見を言ってくれないんですね・・・
- [933]とろろ 03/12/03 6:40 Tprc9tttXXp
- はじめまして。つい最近「こころ」を読了した高校生です。
こころは電車の中で読んで、とにかく文章がいいなぁと思った記憶がありますね。
先生がKの自殺を発見する際の
『もう取り返しがつかないという黒い光が、私の未来を貫いて、一瞬間に私の前に
横たわる全生涯をものすごく照らしました』
という文章から、先生の静かだけれど巨大な絶望感が読み取れました。
漱石の文章には川端康成や三島由紀夫のような美しさはないのですが、上の文の
ような心理表現はどの文豪よりも秀逸だと思います。
- [934]近代文学会会員 03/12/03 9:03 TS/3IPpqCEp
- 「ゆうこ」さんへ
私は専門家なのでこちらへの書き込みは相応しくないのですが、あなたの二つ続けてのつぶやきがどうしても気になったものですから、書かせていただきます。
「先生」の自殺の一因としてKに対する「自責の念」はもちろんあります。が、先生の死を「自責の念」で片付けてはいけません。それは間違った「読み」です。先生はずっと自己処罰しか道は無いと思い続けながら「死んだ気で生きて」きました。これは「妻のため」でしたね。妻はこの後も生き続けるのに何故今実行したのかを考えなくてはいけません。
そこで大事なポイントとなるのが「明治の精神」であり、「殉死」であり、「私」との出会いであるわけです。それを考えて「読み」を深めてみて下さい。
- [935]the929 03/12/03 17:43 qNdFCvpgDoN
- ありがとうございます☆☆☆
めっちゃ参考になりました。
人間のエゴをテーマに書いてみます。
人間の中には、絶対にエゴはあるものだと思いますが、先生のエゴは、
自分がうまくいくように、Kを裏切ったことと、自殺したことだと思ったんですけど、
どうなんでしょうか?
先生が自殺することによって、先生は自分のエゴやKへの罪悪感から逃れることが
できますが、この自殺は、先生の妻の不幸を代償としてしまうから、
先生の自殺もエゴだと考えたんですけど‥‥
先生のエゴは、もっと別の部分なんですか?
また、誰か意見を聞かせて下さい。
お願いします。
- [936]Λ 03/12/03 18:54 SQNQd6sd65R
- はじめまして。
ここは本当にいろいろな意見があってとても参考になります。
ところで、Kが先生に遺書を託した理由は何なのでしょうか。
ご意見いただけると嬉しいです。
過去ログには一応目を通したのですが、質問内容が被っていたら申し訳ありません。
- [937]zzz 03/12/03 23:36 v5IDiiqgihH
- はじめまして。高校で課題が出ていて、いまいち分からないので
どなたかご意見を下さい。。。
・「K」は遺書の中で、「先生」や「お穣さん」について何も書かなかったのか。
・もし「先生」に「お穣さん」や「恋」や「自分の人生」について書き残すなら
どう書くだろうか。
よろしくお願いします!!
- [938]明 03/12/04 12:12 7IVl1wxFEuo
- >>935
そうですね、エゴを大まかにみると、私もその二つだと思います。
先生がKに投げかけた「精神的に向上心のないものは馬鹿だ」というものは
ものすごく残酷な言葉ですよね。
先生は自殺をする際、細君に何も過去の事を伝えずに死んでしまいます。
先生は「純白」に例える細君を、過去の出来事を教えることで汚してしま
いたくなかったのです。でも妻の気持ちも分かってやれよ!!、と思わずつっこみ
たくなりました(笑)
他にも、道のために何を犠牲にしてもかまわない、というKや、
倫理的に生きなければ、と感じていた先生の生き方そのものにも窺えます
でも、個人主義と、利己主義の違いは難しいなぁと考えてしまいます。
こんなのでも参考になったでしょうか(^^;)
- [939]the929 03/12/04 17:43 TSzKnupgDoN
- 明さん、ありがとうございます☆☆☆
ぜひ参考にさせていただきます!!
いろいろ意見を聞かせてもらって本当にありがとうございます。
私も妻の気持ちをもっと考えてやればいいのにっ!って思いました(笑)
理由もわからずに、ひとり残された妻は、本当にみじめで、かわいそうです‥‥
先生は、妻に過去を話さないのは、妻への愛情からだと考えているようですけどね。
妻は、どう感じてたんでしょうね‥‥
もし、先生が、妻に過去を話していたら、どうなったのかなっていうのも、気になりました。
でもやっぱり、過去を話していても、今度は、別の溝ができてしまいそうな気もするんですが。
こころは、本当にいろいろ考えさせられます。
すっごい深いくて、難しいです。
- [940]M.J 03/12/04 23:56 8Q6iYTu7DHJ
- 私の学校は、こころのためだけの授業があるんです・・・今日テストなんですけど、このスレッド見つけるの遅すぎました・・・(+o+)
- [941]明 03/12/05 12:08 HkOgYbpJQEp
- こんにちは、なんだか最近暇な明です
>>936 これは難しいですよね(;;)先生の遺書には、意図がたくさんありそうですが‥
Kの遺書には彼の本心があまり書かれていないので、分かりにくいんです。
ただ、最後の一文「もっと早く死ぬべきだったのに‥」という文句から、彼の
本心である「淋しみ」が露出していると思います。この辺Xさんが書いていたような
気もします。或る晩にKが襖を開けて先生を呼んだ時のように、本心を聞いて
欲しかったのかもしれません。Kは先生を恨んで死んだ、というよりも、自己
絶望のために死んだと思うので、Kに悪意があるように思えません。
あくまで、私の考えですが(汗)
>>937・「K」は遺書の中で、「先生」や「お穣さん」について何も書かなかったのか。
これについては、よく読めばわかると思いますが‥お嬢さんの名前はどこにも見えず、
先生のことも当り障りのない事しかかいていませんでした
- [942]zzz 03/12/05 17:45 *nu2d34hBiCk*1xEyscqgihH
- すいません。私が聞きたかったのは、
・どうして「k」は「先生」や「お嬢さん」について書かなかったのか
ということでした。変な聞き方してて、すいませんでした・・・
- [943]明 03/12/05 20:53 7IVl1wxFEuo
- >>942
ZZZさん、こちらも読解力がなくてすみませんでした。
えーと過去ログに確か「Kのお嬢さん(&奥さん)に対する思いやりのためではないか」
という意見がありました。 Kは自らの「薄志弱行」に悩み、「覚悟ならないことはない」
と、いう言葉が示すように、自殺による解決、つまり、自己の行為(道)の回復を考えていたのです。
つまり、自殺のきっかけをつくったのは先生であるが、Kが死んだ理由は他にもあると思うのです。
むしろ、真面目なKは、自分を裏切ってしまうほどに、先生が追い詰められていたことに、
自分を責めていたかもしれません。
と、憶測で言ってみましたが、そう考えると遺書に先生の裏切りのことを書かないことで、
Kは、先生が自分を責めないため、自分の死が失恋によるものだけではないこと
を暗示させたかったのかなっと思いました。精神的求道者で自尊心の高い彼は、恋をして「道」を踏み外してしまった
ことをまわりに知られたくなかったのかも知れません。
なんだか時間がなくて、我ながら意味不明の文章ですね‥お目汚しスミマセン(>□<)!
完全に作品を理解することは、難しいですね。別の意見があったら他の人もお願いします。
- [944]あいあい 03/12/06 22:53 aoffWPuLphi
- Kの遺書に先生の裏切りを責める手記が無かったのは、先生に対して憎むこころがなかったからでしょうか??墨の残りで書き添えられた もっとはやく死ぬべきだった という言葉は先生を責める言葉としてとるべきですか??それとも先生にも苦しい思いをさせてすまなかった。自分が恋をして悩んだときに死んでいればそんな思いはさせなかったという侘びの一筆なんでしょうか??
- [945]AAA 03/12/07 18:22 6XC1vcs1jEX
- 今、高校の現代文の課題でこころのレポートを書いています。
「先生と遺書」の中に「もっと早く死ぬべきだったのだ」という文があるのですが「もっと早く」とはどの時点を指していると考えるか。というのを含まなければいけないのです。どの時点を指していたのでしょうか?誰か意見を聞かせて下さい。お願いします。
- [946]静 03/12/08 0:18 981VVbsj.kG
- で。。お嬢さんはホントノトコ Kと先生どっちが好きだったのでしょうかねぇ。
実はKだったりして!?Kのほうがイケ麺らしいし・・
さすがに、これには答えなんてないか・・・。
もっと早く死ぬべきだったっていうのは先生に裏切られる前に死にたかった。
つまり先生の婚約を聞く前(裏切られる前)に死んどけば良かったなといういみが大きいと思います。
ほかにも意味はあると思いますがこれは一般的な考えですね。
あとは自分が薄志弱行だと気づいた時点で死ぬという覚悟はあったと思います。
それでKがなぜ生きてイタカッタノハおそらく Kの悩みを先生に打ち明けて
先生の答えを聞きたかったから。先生はあいまいなこたえばっかいつもしていた。
でもその答えがまさか婚約だったなんて・・
明らかに裏切りですね。 だからKは婚約話をお嬢さんの母から聞いたとき、「最も落ち着いた驚き」をしたんじゃないでしょうか。
- [947]あいあい 03/12/08 1:56 aoffWPuLphi
- 私はお嬢さんは先生のことがすきだったとおもいますよ^^結婚の申し込みのとき奥さんがゆった言葉が決め手ですかね^^後、kが自殺したときのお嬢さんの深く悲しむ場面がないというところから先生のことを愛していたのではないだろうかという意見もありました^^
- [948]ゆうこ 03/12/10 14:38 a2bId9pbbKQ
- >>934
遅くなりましたが,ありがようございます。
大学のゼミで,私は「こころ」を取り上げることに決め,ゼミの期間も短いことから担当の先生に一部分だけを詳しく考えてみたほうがいいと言われ,私は『先生』が死んだ場面,その理由を深く掘り下げようと考えています。
そして,私は前述べたように先生の死んだ理由を,自責の念だと考えていました。
私は10代で,他の人よりもはるかに多くのことを経験しました。
夏休みに「こころ」を読み,私の中に今までずっと引っかかっていた理由は,先生の過去,境遇,気持ちが私と似ているからではないかと思いました。
今回のゼミで「こころ」をより深く考えることは,私自身を深く考えることにつながりそうです。
近代文学会会員さん,ありがとうございます。
あなたが言った点でこれから,「こころ」を深めていこうと思います。
- [949]通りすがり 03/12/10 16:06 oMd8fyp76bE
- http://www3.ocn.ne.jp/~niagara/kokoro/kokoro.htm
眉唾ですがここは結構参考になるかもしれません。
- [950]真琴 03/12/11 0:47 zce99fpvGu1
- Kが自殺するときに開けていた60pの隙間の持つ意味、意義を教えて下さい。具体的な数値まで出して幅を伝えたことには、何か絶対理由があると思うのですが…。60pって、人がちょうど一人通り抜けることができる隙間ですよね?う〜ん…(>_<)
- [951]X 03/12/11 20:42 3YYhw2wxo7F
- >>950
まぁ、色々と考えられますよね。
単純に漱石がそうやって色々と読者の想像力をかき立てる為にわざわざ60センチと
明記した、とかね。
Kが自殺する前に、「私」の顔を見たり、或いは話しかけようとして開けた、とか
本文には書かれていませんが、色々想像は出来そうですよね。
- [952]ぺい 03/12/12 9:38 dc6e1c6b
- よく内容が掴めないので読んだ感想を簡単に1000文字ちょいで教えてくれませんか?
- [953]X 03/12/12 17:24 pynOxZpCgs.
- >>952
一番最初の方に粗筋を書いたのでご参照下さい。
その上で適当な事を書けば学校の宿題程度なら問題ないでしょう。
- [954]the954 03/12/13 19:29 .uJqV.pbTfV
- >>950
60cmという数字はともかく、隙間が開いていたことの意味はことのほか重大かと思います。
この隙間が開いていなければ「私」は単なるKの死体の第一発見者となってしまうところでした。
「私」はこの隙間に Kの「俺の死はお前に責任があるのだぞ」という呪詛を感じたのです。
むろんKの真意は明かされませんがね。
60cmというのは、たまたま開いたのでも閉め忘れたのでもない
何がしかの意図を感じさせるに十分な説得力を持つ数字かと思われます。
- [955]なお 03/12/17 0:29 .n980TpLiP6
- 雑司が谷付近の銀杏の落ち葉が美しい季節ですね。
私は大学の友達に「静と私が不倫している、と高校の時習った」と言われ、とってもショックだったので「こころ」を読み直してみました。その結果、もしかしたら静は「三四郎」の美禰子や「虞美人草」の藤尾と同じくらい謎の人なんじゃないかな、と思い、また、五四の「女には大きな人道の立場から来る愛情よりも、多少義理をはずれても自分だけに集注される親切をうれしがる性質が、男よりも強いように思われますから。」という部分は不倫を示唆しているととれないこともない、と思いました。
でも私はこの説に反対です。先生が信用したたった一人の人間、先生のことが大好きな「私」が先生を裏切るようなことをするとは思えないからです。
たしか前にもこの説が出ていましたよね?この説はそんなに有名なのでしょうか?
- [956]桜 03/12/17 14:50 HpDogappsWY
- AAAさん。
「もっと早く」とは、Kが自分の精神的な修行の道をそれた瞬間、つまり、Kが
御嬢さんに恋をした瞬間のことをさすのではないでしょうか?
Kは、御嬢さんへの恋を今まで修行を積みかさねてきた自分への裏切りとしてい
るから、その時点でKはもう自分に失望し、それで自殺をしようかと考えていた
のではないかと思われます。
- [957]桜 03/12/17 14:59 HpDogappsWY
- 真琴さん。
私もthe954さんと同じく襖が開いていたということが重要だと思います。
襖というのはKと先生の心の壁を象徴しているのではないでしょうか?
Kと先生が心を向き合わせていないときはしまっているという描写がありますし、
向き合わせているときは開いています。
だから私は、Kは最後死ぬときに先生に心を通わしたかったのではないでしょうか?
- [958]桜 03/12/17 15:00 HpDogappsWY
- ごめんなさい。
なんだか〔957〕の最後の文章が変ですね・・・。
だから私は、Kは最後死ぬときに先生に心を通わしたかったのではないでしょうか?は
だから私は、Kは最後死ぬときに先生に心を通わしたかったのではないかと思います。
です・・・。
- [959]真琴 03/12/17 20:00 gFDUMYpBlbT
- 返信が大変遅くなってしまいました。すいません。
なるほど、活字ではたった一言に過ぎなくても、実はこれほど深い意味があるんですね。
確かに読み返してみると、先生とKとの部屋を仕切る唯一の壁=襖は、
二人の心象と深く関わっているように思えました。
死ぬときは潔く…自らが求める道に執着したKは、最後に一切の葛藤を打ち払う
ことで、先生と初めて心の底から会話したのかもしれませんね。
- [960]ひな 03/12/18 21:00 7sYSpap45iG
- こころのレポートの提出日が迫ってていまこのページを発見しました。
xさん他多くの書き込みが大分参考になりそうです。
それにしてもxさん凄すぎです。
私も少しお聞きしてよろしいでしょうか??
『襖』というのは2人にとってふたりのこころ距離みたいな意味がありますよね?
Kが自殺した日も襖があいていたというのは、
Kは先生のことを許していたと言うことなんでしょうか??
分かりにくい質問文で申し訳ありませんーー(><)
- [961]すもも 03/12/18 22:51 5eOVTkp3ESS
- xさん。はじめまして。高2です★実はもうすぐ「こころ」についてのレポー
ト提出があって困っています・・・。もしよければ質問に答えて頂けますか?
テーマは、「お嬢さんの気持ち」。お嬢さんは「私」のことをどう思っている
のか。kが自殺して何を思っているのかなどです。本をよんでもわかりません
(>_<) xさんはどう思いますか?お願いしますっ★
- [962]X 03/12/18 23:40 9dels1pCgs.
- >>960
「襖」が先生とKにとっての心の距離、という考え方は面白いかと思います。
ちょっと深読みかもとは思いますが、考え方としては面白いです。
手元に本がないので分からないのですが、襖が開いていた、というのは恐らくKが
何かしらの意図の元で襖を開けたと考えるのが適当でしょう。
そこには、最後に先生に対してKは何かしらのアクションを起こした(或いは
起こそうとした)と見るのが自然かと思います。以前にも書きましたが、最後に
先生の顔を見たとか、或いは寝ている先生に対して殺意を覚えていた、とか。
どういう事情で襖を開けたのかは本文には明記されていないのですが、その後残された、
遺書や先生の回想からその時のKの気持ちを或る程度は読み取れるかもしれません。
単純にKは先生の事を許していた、いない、は襖が開いていた事のみでは、論証
出来ない問題だとは思います。
>>961
具体的にお嬢さん(のちの奥さん)の感情は本文では描かれません。
それは最後の章は主に先生の手紙という先生の一人称的な語りで展開している
ものだからです。ですので、その内容自体も先生という主観を通して些かバイアスの
掛かったものとして了解するのが普通なのかもしれませんね。
先生は繰り返し、お嬢さんが何を考えているのか分からない、という様な旨を
書いています。Kに好意を持っているのか、それとも先生に好意を持っているのか…
読者としてはそれ以上に読み取るのは難しい所です。先生を通してなされるお嬢さんの
描写などは参考になるかと思いますが、それも述べたように先生の主観が多分に入り込んで
いると解釈出来るかと思います。又、「私」との会話の部分、つまり第一章やらですね。
そこからお嬢さん(もう奥さんになってますが)色々と読み取れるものはあるかと思います。
- [963]菊之丞 03/12/19 2:42 SvO7eCryoxy
- >>954
襖の開いていたことには意味があるとして、でもKの意図は明かされない。
それならば、Kの気持ちになって、襖の開いていた理由を考えてみようでは
ありませんか。私達は共感できる限りにおいて、そのことを語ることがで
きるのですから。
最初に襖が開けられた時、Kは何を考え、何を思っていたのでしょうか。
Kは「もう寝たか、まだ起きているかと思って聞いてみた」だけだと言って
いますね。翌朝、そのことが気になってもう一度問いただした先生に、
「近頃は熟睡できるのか」と、逆に聞き返してもいます。
いったいKにとって、先生が寝ているか起きているか、その事にどんな意味
があったのでしょうか。
それが気に掛かっている先生は、襖が開けられた日、上野でKの口を付いて
出た「覚悟」という言葉とそれを連想させましたね。この何気ない連想、
まさにそれこそがKの気持ちを推し量る為のヒントのように思えます。
先生はその時、覚悟という言葉を「愛に突き進む」という意味に解釈してい
ますが、同時に、その時は視野狭搾であったと述懐してもいます。Kの真意
が他にあるとしたら、いったいその「覚悟」とは何だったのでしょうか。
- [964]菊之丞 03/12/19 3:30 SvO7eCryoxy
- Kの遺書の最後に「もっと早く死ぬべきだったのに、なぜ今まで生きていたん
だろう」という言葉が見出されます。これは、果たしてただの願望だったの
でしょうか。
なぜ自分は、死なずに生きていたのだろう・・・。この台詞は、一度は死を
思い立ったことのある人間にしか、吐けない言葉のように思えます。
死を思い立つ、つまりそれがKの「覚悟」だったのではないでしょうか。
養家を騙し実家を騙し、挙句に勘当されるまで追い求めた“道”。
彼のアイデンティティーは、もう「求道」に突き進むことにしか残されてい
なかったはずです。しかし、断ち切ることのできない熱情が、その「求道」
を不可能なものにしている。
道のためには自らを酷使し、傷つけることも厭わなかった彼です。葛藤の末
に、命を絶とうとまで思い詰めていた。そう考えれば、最初に襖が開けられ
ていた理由がわかります。その言葉を口にした日、つまり襖が開けられた時、
Kは死ぬ気だったのではないですか。
しかし、思い止まった。そして二度目は思い止まることはなかった。
ここはすでに述べておられる方がいますが、先生は死を思い立ってから、
何故すぐに死ななかったのか。そして何故、また死ぬのか。それがこの物語
の重要なテーゼです。それならば、それはKについても同様に言えるはずです。
最初に襖を開けたとき、おそらく先生が起きていれば隣で死ににくいから、
そんなつもりで開けたのだと思います。そして先生の姿を見て、言葉を交わ
して、思い止まった。迷い、死を躊躇わせたものとは、先生との友情だった
のではないでしょうか。Kは襖を開けて、それに気がついたのだと察します。
そして二度目に襖を開けた時、今度は何を思いながら先生を見たのか、Kの心
は察するに余りあります。先生が主人公に、自分の心を伝えずにはおられなか
ったように、Kも先生に、その苦しみを伝えずにはおられず、それ故の“開い
たままの襖”であって、先生だけにしか意味を理解することがきない暗号のよ
うな一文を、書き添えたのではないでしょうか。
- [965]菊之丞 03/12/19 4:43 SvO7eCryoxy
- >>960
Kが先生を許し、脳波を見たらα派かなんかになって、全てを静かに受け入れ
て昇華したのだとしたら、何故“あの時”でなければならなかったでしょうか。
先生のいう「罪悪」とは、そんなロマンチシズムのことではなかったはずです。
現実に先生は苦しみ、死ぬほど悩んだではないですか。お互いに、一番理解し
合っている二人です。自分の死のが、どんな結果を生むのか解らないKだとは
思えません。もし解らなかったのだとしたら、Kも視野狭窄に陥っていたのだ
としたら、それこそ先生と同じように、Kの心も清んだものではなく、熱情に
濁っていたのではないですか。
そしてそもそも、許す許さないの問題でしょうか。
熱情に関しては、常に自ら罪悪感に苛まれているKには、美学的な規制から面
と向かって先生を責めることはできません。
しかしあれほど頑ななKが、先生に弱みを披瀝し、断ち切れず、道を踏み外す
ほどの強い想いです。理性でどうにかなるレベルなら、始めから誰も苦しまず
にすんだはずです。
性行に関してはまるで対照的な二人ですが、Kの死の動機は、『若きウェルテ
ルの悩み』のウェルテルに近いものだったと思います。“才能も人格も、その
他あらゆる面で賞賛を受けるに相応しい人物”だと認めている友人を、愛する
人のフィアンセだったという理由で、妬み、恨み、「僕はとても公平にはなれ
ない」と叫ぶウェルテルと同じような苦しみが、Kにもあったのではないでしょ
うか。しかも、この場合はアルベルトとウィルヘルムが同一人物でもある。
強すぎる恋とは、それほどまでに激しく人を責めたて、しかし、いやだからこ
そ神聖で、また一面に罪悪なんです。
先生の裏切りを理解できるのなら、そんなKの心にも共感することができると
思います。
- [966]菊之丞 03/12/19 5:19 SvO7eCryoxy
- >>962
お嬢さんの気持ちは解らない、確かに先生はそう記してますね。
どれだけ深く事物を観察できる人間でも、不安や懼れや希望が目を曇らせ、
往々にして自分についての判断には客観性を失ってしまうものです。
そしてこと恋に関しては、最も端的にそれがいえると思います。
では、代わりにこちらが判断してあげたとして、お嬢さんは誰を好きだった
のでしょうか。
先生がお嬢さんと一緒に買物をして、ついでに衣服をプレゼントしてあげた
ことがありますね。数日後、先生はそれを目撃した友人に「君の妻は美人だ」
とからかわれ、そのことを、戻ってから奥さんとお嬢さんに話します。
しばらく談笑した後、お嬢さんは背を向け隠れるようにして、何時の間にか先
生から貰った衣服を取り出して膝の上に乗せ、黙って眺めています。
お嬢さんは、そんなに眺めるほど、それが気に入っていたのでしょうか。
特別な人がくれたものだからこそ、特別な贈り物だったのではないですか。
- [967]X 03/12/19 8:56 9dels1pCgs.
- >>966
ご意見有り難う御座います。
端的に私の主張を述べるならば、お嬢さんは誰が好きだったのか?という
問いには「分からない」という事になります。
本文の描写を見ると(それは若き日の先生という視点からなのですが)お嬢さん
はKに好意を持っているように思える瞬間もあり、又先生その人に対して好意を
寄せていると思われる瞬間もあったはずです。
物語自体もわざとかどうかは分かりませんが、場面場面によってお嬢さんが好きだった
人物なのは誰であるのか、を非常に分かりづらく描いていると言えるかと思います。
確かに先生からの贈り物を眺めるお嬢さんというのも描写されています。そこを見ると
お嬢さんの心は先生にあるようにも思えてきます。
しかし、Kに対しての好意も又同様に描写されているので、はっきりとお嬢さんは
先生に恋愛感情を抱いていた、と言う事は避けた方が良いのではないかと私は
考えてしまいます。
私はこれは「こころ」という作品に重層的な読みを可能にしている装置の一つだと
考えているのです。本文に明確に示されていないが故に、読者に対して想像力を
駆使させるような装置だと思います。「こころ」自体は割と短い小説ですから
そうした装置を置く事で読者による各々の物語の構築を可能にし、重層的な読みに
よってコクを出しているように思えるのです。
故に私自身、お嬢さんが誰が好きだったのか?という問いには正確に言うと
「分からない」というものであり、敢えて言うならば「明確な答えを出さないほうが
良い」問題ではないかと思っています。
- [968]MINAMI 03/12/19 22:28 tCipjysjkWb
- みなさん難しい話をしてますね。私は中学校の宿題で歴史の新聞を書けって言われま
した。で、夏目漱石の事を書くことに・・・。まだ「こころ」を呼んだことがないの
で冬休みの間に読もうとおもいます。
- [969]ひな 03/12/19 22:35 7sYSpap45iG
- xさん有り難うございますー。
別の角度からのご意見を頂けたので、もう一度考えてみようと思います。
こころって凄い深い話ですよね。
実は教科書に載ってる部分しか読んでないので、
時間が出来たらちゃんと読んでみようと思います。
- [970]明 03/12/19 22:38 g1BH2TxFEuo
- お久しぶりです。
お嬢さんが誰を好きだったか・とは、難しい
ですよね。私もXさんのように明確な答えをださないほうが、作品として
楽しめると思います。そもそも『心』って抽象的な言葉が多くて、読者は
読んでいて、首をかしげてしまう場面も多いのではないでしょうか。
そもそも名前も、先生とか私とかKとか、とても抽象的ですよね。
そのちょっと謎な部分がまた魅力なんですけど^^
>>955なおさんのお友達が学校で習ったような説は有名です。
お嬢さんが「子供でもあると好いんですが」と言った時に、「私」の
方を向いていることから、お嬢さんは「私」に気があった、とかいう説で
小森氏という著名な方が本を出してますよ。でも一説にすぎないし
学校で偏った意見を押し付けるのはあまり良くありませんよね
そういえば先生はお嬢さんのこと本当に愛してたんですかね?「信仰的な
愛」であった。と本文にあるけれど、宗教的匂いを感じます。普通とは
少し異なるような・・・それも考えてもキリがないものかも知れませんね。
- [971]the971 03/12/20 1:40 Lem41ipbTfV
- 先生と私とが同性愛的な関係であったという説もある。
- [972]菊之丞 03/12/20 2:40 SvO7eCryon/
- 仰ることは間違いではありません。
ただし『こころ』とは、ではなく、『物語』とは、という文脈において、それは正
しい。このことは、新渡戸稲造がシェイクスピアについて述べた言葉が、全ての物
語に当てはまるのと同じことです。
我々が物語としての文学を必要としているのは、登場人物を通して著者の心象を理
解するためではなく、“我々自身の心象の表現手段”として、それを必要としてい
るのです。
従って物語の「被解釈性」とは、解釈する主体によって様々に変化するものとなり
ます。何故なら私達の心性とは、それ自体が固有の「被解釈性」を持つからです。
登場人物それぞれの心理には、様々に異なる解釈が入り込む余地ができます。
何故なら人には、明確な「Yes」と「No」はないからです。誰でも一度は感じたこ
とがあるでしょう、誰かを好きだという感覚。果たしてその感覚には、明瞭に定義
できる根拠があるでしょうか。自分の心を省みて、好きと嫌いとの間には、明確な
線引きはできないはずです。例えて言えば、瞼を閉じて陽を仰ぎ見るような、明る
くもあり暗くもり、そんな不可解な感覚に、ラフな便宜的区分を与えているだけで
はないですか。
そして覚える度に固別的変化をきたす、そんな不明瞭な感覚を定義するパロールを
持つには、まだ人類の文化は未成熟に過ぎます。
自分自身の心性を理解しきれないのに、他人のそれを明確に判断することなど出来
るはずが無い道理です。三島由紀夫は「永遠の不可知」と表現していますが、その
神秘性こそが人間の魅力そのものであって、逆説的に言えば不可知なるが故に、答
えに神聖な意味が付加されるのです。
そしてそれは、自己の表現手段である物語についても同じ。「良書とは、読者に補
足を要求させずにはおかない」とは、思想家ヴォルテールの言葉です。
- [973]菊之丞 03/12/20 4:04 SvO7eCryon/
- >>967(972のレスも)
そしてお嬢さんの「明確な答えを出さないほうが良い」問題だと考えておられる
のは解りました。それについては何もいうことはありません。
ただ、自分自身が共感できる限りにおいても「答えを出さないほうが良い」のか、
それとも前提として、コンセンサスとして「答えを出さないほうが良い」のか、
いずれかによって意味は大きく変わります。
僕が今まで話してきたことは、自分が共感できる限りの感覚であると、先のレス
でも述べた通りです。従ってその限りにおいて、お嬢さんの気持ちについての私
見を述べさせていただきます。
お嬢さんはKに好意を持っているように思える瞬間もあり、と述べておられる部
分ですが、具体的には何を指しておられるのでしょうか。
僕には『こころ』全体を通して、そのような部分は一節も見出せませんでした。
比較的ベクトルの方向が分かれると思われる描写は、強いて挙げればカルタ会の
時、わざとKの味方をして先生をやっつけたという場面と、先生が居ない時にKと
談笑し、先生が戻ると、逃げるようにその場を離れるという部分でしょうか。
しかしこれら等は、先生に親しみを感じているが故の、その存在への強い意識を
側面に押し出した遠回しな仕草ととるのが一般的な理解でしょうし、先生の手紙
が主観的であるとの想定で信頼できないとしても、主人公との会話の中で、Kへの
慕情を想起させる描写なんてあったでしょうか。
ただいえる事は、少なくとも奥さんは、娘の感情に一つの答えを見出していると
いうことです。
奥さんは、先生とお嬢さんが二人で家に残ることがないよう色々と気を遣ってい
ましたね。先生とお嬢さんが親しくなることを望んでいたにも関わらずです。
先生の解釈では、二人が“ある一線を越えて”親しくなることを避けようとして
いたということでしたが、しかし、何故かKとお嬢さんは、二人だけで残して外出
しています。Kとお嬢さんとは「ある一線を越えて親しくなる」ことはないという
判断があるのでしょうか。であるのなら、根拠は何でしょうか。
奥さんがいうように「娘の気持ちくらいは承知している」のであれば、これが意味
するところは容易に理解できるはずです。
- [974]菊之丞 03/12/20 4:07 SvO7eCryon/
- 補足として、以下>>972と>>973の行間を埋めます。
あなたはお嬢さんの気持ちは「分からない」としましたが、上述の意味ではそれ
は正しい結論です。では、先生やKの気持ちは「分かる」と言えますか。
我々は、それでも本を読み、人を求め、とかく物事に意味を付加したがるではな
いですか。どんなに詳細にプロファイリングしても、それは“ラフな便宜的区分”
にすぎないでしょう。
それを了解した上で、あくまで今まで語られてきたことは全て「個人的見解」で
あることを認めた上で、それでも、皆それぞれの個人的感覚の最大公約数を求め
て、ここでぼやいているのでしょう。先生が長文の手紙を残した動機とも、それ
は繋がるものだと思います。
- [975]※ 03/12/20 4:23 Ar9Khsq0fMY
- 覚えておいていただきたい、
いい読書感想文を書くのに必要なのは
書く人の感受性と文章力です。
ネットやってると
「読書感想文書きやすい本ありませんかあ〜?」
という頭の弱い方からの書き込みをよく見かけますが
そんな本はありません。
本の内容がどれほど素晴らしくても、最低な読書感想文は書けるし、
本の内容がどれほど糞でも優れた読書感想文は書けます。
高価な食材でまずい料理ができたり、そこそこ安い食材でも美味しい料理ができるのと同じ。
- [976]菊之丞 03/12/20 4:40 SvO7eCryon/
- >>971
思想家として有名な文芸評論家吉本隆明氏が同様の見解を主張しておられますね。
僕が『こころ』の描写に関心を持ったきっかけは、文学部に在籍していた知り合
いに「先生が本当に好きだったのはお嬢さんではなく、Kの方だった」と言われた
ことに遡ります。その時は「読んだ事がある」程度の小説でしたが、聞いた時は、
アクロバティックな解釈もあるな、というくらいの感覚でしたね。
その後、後ろめたい別れ方を経て、二度と話す機会を失うと、急にその人のいう
感覚が気になりだして、もう一度読み返す気になったんですが、でも、やっぱり、
どれだけ共感しようとしても、さっぱり解りませんでした。一向に。
吉本隆明氏が同じようなことをいってると知って、根拠は解りましたが。
- [977]ひな 03/12/20 19:47 7sYSpap45iG
- またまた質問です。
Kの遺書に「もっと早く死ぬべきだったのに」
というような一文がありますよね?
その『もっと早く』というのは
いつの時点から考えての早くだと思いますか?
色んな方のご意見をお聞きしたいです。
お願いします。
- [978]ひな 03/12/20 21:38 7sYSpap45iG
- それと960の意見について回答して下さった菊之丞さん。
有り難うございます。
よくよく考えてみればそうですよね。
やっぱりまだまだ全然読みが足りないなぁ。
レポート明日なのに…。うわーー。
- [979]菊之丞 03/12/21 1:34 SvO7eCryoxE
- >>977
そんな言葉を残して死んでいく、Kの気持ちになって考えれば、それが意味すると
ころは、なんの疑問でも謎でもないはずです。何故、遺書の中で、お嬢さんのに
触れるのを避けているのか、あまりに自明です。
もっと早く死んでさえいれば、親友に裏切られることはなかった。親友は自分を
裏切らずにすんだ。そして最も求めてやまないものを、失うこともなかったので
す。
こんな答えは安易にすぎますか。もっと、根源的本質を抉るような、深遠な比喩
が内包されているはずだと思われますか。それともあっと驚くどんでん返しが隠
されているのを期待しておられますか。
だとしても、どれだけ人間心理の深層を探ろうと、望むような答えはきっと出て
こないでしょう。人は、真剣な時ほど平凡なことをいうものです。
- [980]X 03/12/22 6:21 9dels1pCgs.
- >>978
>>979で菊之丞さんが書いているように、これはかなり明確に分かるものだとは
思います。勿論、人によって解釈の違いが出てしまうのは避けられないかと
思いますが、或る程度スタンダードだと思われる解釈は比較的容易に導き出せます。
そもそもKはまじめ一徹で何事にも「修行修行」の人物だったはずです。
それが先生によって先生と同じ下宿先に住み、お嬢さんに惹かれていきます。
その結果、お嬢さんに好意を抱いていた先生との間に軋轢が生じて、先生に
かつて自分が言った「向上心の無い奴は馬鹿だ」という言葉を言われてしまうはずです。
そして、結果的に先生に出し抜かれてしまった後、Kは自殺に踏み切ります。
そうしたKが「もっと早くに…」と言った時点は恐らくお嬢さんに恋をし始めた
時期、だと言えるでしょう。当然、Kは先生がKを出し抜かなくては成らなくなった
事に対しても考えたでしょう。先生にとっても親友であるKを先生が出し抜いてしまった
事等ですね。
ですので、スタンダードな解釈としては「修行一徹だったKがお嬢さんに恋心を抱いて
しまった時」という事に成るかと思います。
- [981]菊之丞 03/12/22 12:11 SvO7eCryoBu
- >>980
僕の解釈では、厳密には「お嬢さんに恋心を抱いてしまった時」より後。「先生と
お嬢さんが婚約する」より前、ということになりますね。
僕のいう共感できる限りというのは、(ルーツはゲーテが自書の中で記した言葉が
元ですが)相手の境遇を自分に当てはめて想像し、自分が感じることのできる最も
近い感覚を以て、その心を推し量るという意味です。
そのプロセスを経てのみ、人間観察、心理洞察は成されるのであって、それに拠っ
てのみ、他人の気持ちを“理解できる”という資格があるのだと考えます。
前提として、そうしてKの心を推し量っても、お嬢さんを愛する以前に死んでいれ
ばよかったという感覚は、どこをどう探しても見出せません。
Kは「もっと早く死ぬ“べき”だったのに」という意味の文句を記しています。
“べき”であった、というのは「先生とお嬢さんが婚約するより」以前に、すでに
死ぬに足るべき相応の理由があったのだ、という告白に等しいでしょう。
続けて「何故今まで生きていたのだろう」という、痛切な一節を書き残しています。
これは“それ以降”は、「もう自分には生きている価値はなかったのに」という、
自責を披瀝しているのと同様の文意であると察します。
死ぬに足るべき相応の理由となり、それによってKが生きる価値を無くすほど重要
な事とは、いったい何を指しているのでしょうか。
作中の世間的解釈では、養家に勘当され、実家から縁を切られたことを以て「Kの
挫折の根拠」だったのだとしています。しかし、果たしてそのことはKにとって、
そこまで深刻な要件と成りえたでしょうか。
K自身「克己のためにはかえって丁度いい」といっているように、まだKにはその
アイデンティティーたる「求道」が残されているのであって、それが残っている
限り、Kには“自分が生きている価値がある”のです。
- [982]菊之丞 03/12/22 12:33 SvO7eCryoBu
- 前述>>979で「最も求めてやまないもの」と表現したことが、「求道」と混同して
誤解されたかも解りませんので、補足しておきます。
もう、お嬢さんを愛してから以降のKには、「最も求めてやまないもの」とは、
すでに「道」ではなくなってしまっているのであって、それほどの強い激情で
あり初めて、Kにとっては「挫折」と成りうるのだという考察が前提の発言です。
つまり、端的に失恋のことを述べたのです。
- [983]X 03/12/22 15:03 9dels1pCgs.
- >>981
私は頭悪いのでゲーテやらなにやら言われてもさっぱりなのですが、
>アイデンティティーたる「求道」が残されているのであって、それが残っている
>限り、Kには“自分が生きている価値がある”のです。
と表現していらっしゃるように、求道、修行がKにとってのアイデンティティで
あった事は疑いはないかと思います。
故に、私はそのアイデンティティが喪失する時が、私が考えるKの死ぬべき時で
あった、という事です。
修行一徹のKはお嬢さんに恋心を抱く事で求道、修行というアイデンティティは
無くなるかと思います。それ故に、先生のKに対する「向上心のない奴は馬鹿だ」
というかつてKが先生に対して言った言葉があるのだと思います。
- [984]菊之丞 03/12/22 15:17 SvO7eCryobH
- >>983
>故に、私はそのアイデンティティが喪失する時が、私が考えるKの死ぬべき時で
>あった、という事です。
ならばその「アイデンティティが喪失する時」とは、
お嬢さんを愛するより“前か後か”、答えは自ずから明らかでしょう。
アイデンティティーが厳然として存在している時期に死んでいれば、確かにそれを
失うこともなかったでしょうが、同時に死ぬべき理由もないのです。
- [985]X 03/12/22 15:24 9dels1pCgs.
- >>984
ですから、お嬢さんを愛し始めた時点、が「死ぬべき時」であったと思っています。
- [986]菊之丞 03/12/22 15:31 SvO7eCryobH
- ああ、そうでしたか。失礼しました。
そもそも>>978での質問が
>その『もっと早く』というのは
>いつの時点から考えての早くだと思いますか?
という文章形態であるため、
当然の如く『スタンダードな解釈としては「修行一徹だったKがお嬢さんに恋心
を抱いてしまった時」という事に成るかと思います。』というお答えは、
「修行一徹だったKがお嬢さんに恋心を抱いてしまった時」から考えての“早く”
である、という文意だと解釈していました。
- [987]X 03/12/22 16:07 9dels1pCgs.
- >>986
そうですね。ちょっと誤解があったかもしれませんね。
980で書いているように、そのまま「Kがお嬢さんに対して恋心を抱いて
しまった時期」ですね。
- [988]けみせり 03/12/22 19:42 MqKbyfqDyvZ
- 宿題でなぜKは自殺したのかという感想文を書くことなりました。
面倒です。というかネットで素材探してます…。
- [989]なお 03/12/23 23:55 .n980TpLiP6
- 明さん、お返事ありがとうございました。
私は教師の言ってることを頭から信じることはしません。私がとてもまじめに通っていた高校では国語に「正解」がありました。おかしいことですよね。おかしいと言ったら教師が私を怖がって、それからは「正解」の幅が広がりました。
先生は、少なくとも最初(結婚前)はお嬢さんを猛烈に愛していたと思います。三四の「愛情のほうもけっして元のように猛烈ではないのです。」という部分からそう考えました。
- [990]桜 03/12/24 19:13 4eLJ3Xq7ngz
- >>988
Kが自殺した原因は、自己の裏切りと先生(他者)の裏切りではないでしょうか?
- [991]ユキ 03/12/28 17:40 qIu4hsprgmH
- 先生の遺書を受け取ったわたしはその遺書を読んでどんなことを考えたかどなたか教えてください
- [992]あいり 03/12/28 19:45 T3Sz68pzPYn
- 「こころ」を継承していくということは、いったいどーゆー意味ですか??
先生が最後に自殺したとき、先生と「私」は信頼関係でつながっていたのではないでしょうか。だから過去を打ち明けたんだと思うんですけど、、
遺書を読むことで「私」は先生やKの「こころ」を継承していくのだろうけれど、それはつまりどーゆーことですか??
わかりにく質問でごめんなさい(>_<;)すっごく悩んでます(;_;)どんなことでもいいので意見ください!
- [993]the993 03/12/28 23:24 hvDGTmpbTfV
- >>992
つまり「私」も先生やKと同じ末路をたどると言うことだね。
- [994]明 03/12/29 11:06 Y90Gy/xFEuo
- >>993 そういう説もありますよね。
「私」が継承したこころとは・つまり<明治の精神>だと思うんですよね。
この<明治の精神>に先生が殉死する意味を、「私」は分からない。これには、
時代性の違いがあるわけです。先生やKと同じように、「私」も淋しさを抱え
てはいるが、大正という時代を生きていける人であったと考えられます。
これは、時代背景を知らなければ、分かりませんが、
漱石はこころを通して当時の近代化の批判をしています。近代人の中に
見られるエゴや他人本位な生き方を批判し、近代人がもつ孤独を示したんです。
漱石は自分を先生に当てはめて、「私」=「読者」にそんな生き方を教訓として
与えた。だから、「私」が先生やKと同じ道を辿る可能性もありますが、
先生は、自分と同じ道を「私」が辿るのを防ぐ為に過去を教訓として
教えたのではないでしょうか。
文章が変でごめんなさい。
- [995]the995 03/12/29 12:21 pCTCC3vpooH
- 冬休みの宿題なんですけど、教科書に載ってるだけじゃ足りないから
こころを全文読んで感想文をかけという。。。
それじゃあ教科書編集者に失礼ではないですか??
- [996]the996 03/12/30 21:49 hvDGTmpbTfV
- >>995
適当な抜粋をして「こころ」を載せている教科書編集者は漱石に失礼。
- [997]moai 03/12/30 23:56 APqtMcqbeFG
- 宿題の一部に「こころ」の中で起きた出来事を年表化しろというのがあります。
さっぱりなので誰か教えてください。
- [998]ピンチ 04/01/02 23:26 WsuLPZrlTFz
- わたしも「こころ」の課題が出てしまいました;課題は
>>「私」はなぜ死を前にした「父」を離れて「先生」の元へ行ったのか
なんですけど。誰か教えてくださいー><
- [999]popo 04/01/03 15:48 GORGEOUS
- 宿題で「こころ」の先生の下宿していた家の間取りを描かなくちゃいけないん
ですけど、どなたか教えて下さいませんか?
- [1000]the1000 04/01/03 16:55 Congratulations
- 私も宿題でこころがでて
しかも年代表までかかせられるのですが
年代表まで書いてあるような解説サイトないですかね?
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